中国の景気2013/5
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中国、製造業指数が悪化
(2013年5月24日)
《ポイント》
- 中国の製造業景気指数(PMI)が好不況の判断の境目となる50を割り込んだ。
- 石炭や鉄鋼の在庫が増加するなど、中国景気の下振れリスクが顕在化してきた。
中国経済の下振れリスク化顕在化し始めている。
英金融機関HSBCが5月23日に発表した中国5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は
好不況の判断の境目となる50を7カ月ぶりに下回り、
前月比0.8ポイント低い49.6であった。
HSBCのPMIは、調査対象に中小企業が多く、景気動向を敏感に反映する傾向がある。
この数値から読み取れるのは、「中国の景気は回復力が弱い」ということ。
特に生産の不振が大きい。
鉄鋼大手の宝鋼集団は、鉄鋼需要の低迷、人民元高から在庫が膨らみ、鋼材価格を引き下げた。
(値下げは9か月ぶり)
石炭の在庫も膨れ上がり、データが存在する2007年12月以降で最多となっている。
産炭地では操業停止に追い込まれる炭鉱が相次いでいる模様だ。
政府発表の4月の小売売上高は前年同月比12.8%増であり、
業界団体の中華全国商業情報センターがまとめた主要小売100社の販売額も同16.8%増となっている。
ただし、同センターによると販売額を押し上げているのは「金」であり、
金の影響を除くと、販売額は5.6%増にとどまる。
(金は、相場の急落を受けて販売額が94%伸びた。)
中国経済は昨年末から持ち直していて、その主役は輸出、とされてきた。
ただし、中国当局が発表する輸出統計には
投機資金を国内に持ち込むために貿易取引を装う「水増し輸出」が含まれている可能性が高く
政府統計前への信頼感も低下している。
中国景気の下振れリスク従来考えられていたものより大きそうだ。
(2013年5月24日)
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