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インド経済

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インド 経済

インド経済の状況

国名インド経済成長率3.99%(実質、2012年)
首都ニューデリーインフレ率9.3%(年平均、2012年)
通貨インド・ルピー失業率-

*インドの失業率は、都市部は3.7%だが、全国レベルの失業率は不明。

インドの経済成長率

インド経済成長率 推移

インド経済成長率 推移

インドのインフレ率

インド・インフレ率

インドの財政

インドの政府総債務残高のGDP比は66.9%

インド財政収支(対GDP)

インド・プライマリーバランス推移
 *プライマリーバランスとは
  「国債発行収入を除いた歳入」から「国債の利払い・償還費を除いた歳出」を差し引いたもの

インドの経常収支

インド経常収支 推移

*経常収支 = 貿易収支 + サービス収支 + 所得収支 + 経常移転収支

インドの政策金利

インド政策金利の推移

インドの主要政策金利は「レポ金利」と「リバースレポ金利」。
大幅な物価上昇を受け、2010年3月から利上げを開始した。

インド経済動向 

インドの人口は12億人と、現在中国に次いで2番目ですが
2025年には中国を抜き去り世界1位になると見られています。(14.6億人)

インドは、中国などとは異なり工業ではなくサービス業中心に発展してきました。
(サービス業のGDP構成比は50%を超える。工業は30%弱。農業も20%弱。)

また、1人当たりのGNI(国民総所得)は、中国の4割程度しかないことも
インド経済の潜在成長力の高さとみなされています。

海外からインドへの直接投資は1995年の「21億米ドル」⇒2011年「322億米ドル」と増加していますが
中国への直接投資額2200億米ドル(2011年)に比べると1/6でしかなく、
インドが外資規制緩和を続けていることから、今後の潜在成長力はこの面でも高いとみなされています。

ただし2010年以降、経済成長率が急激に鈍化し始め、
ルピー安からインフレ傾向が現れる同時に経常赤字と財政赤字が膨らみ続けるという
構造的な問題が顕在化しつつあります。

インド国内の政情不安、
カシミール地方の領有権をめぐるパキスタンとの対立も影を落としており、
インド経済見通しについては厳しい見方が出始めています。

インド経済の見通し(成長率・物価)

インド 経済状況(2013年7月)

銀行業の門戸開放へ

インド政府、インド準備銀行(中央銀行)は
10年ぶりに銀行業への企業参入、新銀行の設立を認める方向で準備を進めています。

「公的銀行」が預金残高の6~8割を占め、民間参入を制限してきたインドが
大企業グループを含めた参入を許可する方向を打ち出し、26の企業が参入申請を出したことで
インドの金融システムが改革され、貸出し金利の低下などの、経済へのプラス効果を生むのではないかと
期待され、注目されています。  (⇒インドで新銀行設立は進むか?

外資規制の緩和 第二弾(7月16日)

インド政府は、海外からの直接投資を促すため、外資規制の緩和(第2弾)に乗り出すことを決めました。

通信分野での外資の全額出資を認め、保険でも外資の出資上限を26%⇒49%に引き上げるなど
12の業種で出資規制が緩和されます。

「低迷する経済を打開するには大幅な投資拡大が必要。
 規制緩和をさらに進め、外国からの大型投資を促す。」(シャルマ商工相)

インドへの海外直接投資は、2012年度に「マイナス38%」となり、GDPの伸びも5%という低水準で
通貨ルピーも過去最低に下落するなど、経済状況が悪化しているため、
海外からの資金を呼び込むために外資規制の緩和に動いています。  (⇒インド、外資規制緩和 第2弾

タミナルド州の原発が運転開始(7月14日)

インド南部タミナルド州のクダンクラム原子力発電所が7月14日、運転開始されました。

同原発については、住民による反対運動が激化し、死者も出ることになりましたが
原発推進を掲げるシン政権は、操業を強行した形です。

鉱工業生産、5月マイナス1.6% (7月12日)

5月のインド鉱工業生産指数は、前年同月比で1.6%低下しました。
(製造業マイナス2.0%、鉱業マイナス5.7%)

自動車などの耐久消費財はマイナス10.4%、
企業の設備投資意欲を示す資本財もマイナス2.7%。

また、6月の新車販売台数(乗用車・商用車合計)は7%減(前年同月比)となり、
7カ月連続での前年比マイナスとなっています。

インド経済動向(2013年6月)

《ルピー最安値圏へ》
6月に入りインド通貨ルピーが下落傾向を強め、1ドル58ルピー台へと最安値圏に突入した。

要因は、インドの経常収支の赤字構造。

BRICsをはじめとする新興国市場の経済が地盤沈下し始める中で、リスク投資を見送る空気が強まり
インドの構造問題のリスクが強く意識され始めた。

ルピー安がインフレ圧力を高めるとの判断から、インド準備銀行は利下げを見送った。
(景気刺激のために2013年は1月から3回の利下げを行っているが、
 ルピー安が利下げのハードルとなり始めている。)

インド 経済動向(2013年5月)

《インドの経済、減速》
2012年度(2012年4月~2013年3月)のインドの実質経済成長率は5.0%。
3%台にとどまった2002年度以来の10年ぶりの低成長となった。

個人消費が4.0%の伸びにとどまったほか、
輸出も3.0%の伸びで、前期(2011年度)の15.3%から急減している。

輸出鈍化の要因は、2割を占める欧州向けの減速。

2013年1-3月期の成長率は4.8%。
2四半期連続で5%を下回ることとなった。

インドの新車販売は5月、9%減となり、6か月連続で前年実績を下回った。
燃料価格の高止まりと金利高がその要因となっている。

ただし、3月以降、物価上昇は鈍化しており、
インド準備銀行は5月に今年3回目となる利下げに踏み切り、政策金利は7.25%。

利下げ効果が景気を下支えしそうだが、インド政府が目標とする8%成長に戻すには時間がかかりそうだ。



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