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外国為替市場

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外国為替市場の概要 

1日に4兆ドルが取引される

外国為替市場の概要を見て行きましょう。

まずおさえておきたいのは、
外国為替市場は、債券や株式など他の金融市場に比べ圧倒的な取引量があり
流動性が極めて高い市場である、ということです。

外為市場・株式・貿易の市場規模比較

「1日」の世界の取引高は、約4兆ドル。 (「年間」では約1000兆円です。)

世界のモノの貿易高は、「1年間」で約16兆ドルですので
外国為替取引の4日分で、モノの取引高1年分に匹敵するということになります。

また、株式市場と比較するとどうでしょうか?

世界の株式の売買代金は「1年間」で51兆ドル(2010年)で、
「1カ月」で約4兆ドルということになります。

世界の株式市場での取引高「1カ月分」が、外為市場では「1日」で取引されているわけです。

ちなみに世界で最も流動性の高いニューヨーク株式市場の時価総額は約12兆ドルです。

外為取引の3日分ということですね。

こうした数字は年々変化するのですが、外国為替市場が他の金融市場に比べて
非常に大きな規模を持っている点は変わりません。

リーマンショック後の金融危機において、株式市場や債券市場では取引が激減したのですが
外国為替市場は流動性に問題が起ることはなく、むしろ取引量を増加させました。

外為市場は、市場規模の大きさや流動性において優れた市場である、ということができるのです。

ロンドン市場が最大

では、市場別に見て行きましょう。

外国為替取引は、世界の様々な市場(エリア)で行われています。

最大の市場はロンドン市場で、1日の取引高は1兆8000億ドル。

次いで取引高が多いのはニューヨーク市場(1日の取引高は9000億ドル)、
3位は東京市場(1日の取引高は3000億ドル)となっています。

ロンドン、ニューヨーク、東京が、外国為替3大市場とされています。

外為市場の市場規模

米ドルが中心

通貨別に見て行くと、
米ドルがらみの取引(ユーロ/ドル、ドル/円など)が全体の85%、
ユーロがらみの取引が39%、円がらみ19%、英ポンドがらみ13%、豪ドル8%
などとなっています。

通貨ペア別では
ユーロドルが28%、ドル円14%、ポンドドル9%で、この3つで全体の半分を超えます。

以下、米ドル豪ドル6%、米ドルカナダドル5%、米ドルスイスフラン4%・・・となっています。

外為市場は、米ドルを中心に取引されており、
米ドル以外の通貨ペアで最も多いのはユーロ円なのですがそのシェアは3%にすぎません。

外為市場(通貨ペア別)シェア



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