CD市場
金融危機 経済破綻 世界・日本 > 金融入門 > 金融市場とは > オープン市場 > CD市場
CD市場
CDとは
CDとは、「譲渡性預金証書」のことをいい、
「第三者に譲渡可能な銀行の預金証書」です。
つまり、預金でありながら、裏書などの方法によって他人に譲り渡すことが可能な
流通性と譲渡性を併せ持つ金融商品ということです。
発行単位、期間、金利などについての規制はありません。
日本においては、CDは、あくまで預金としての位置づけであり、
譲渡においてはそのつど発行金融機関に通知する必要があり、
譲渡するときには公証人役場において「譲渡日の確定日付」の取得が必要になります。
(欧米の指図式、持参人支払い方式と違い、手続きが煩雑です。)
また、最終保有者には利子に対して20%の税金が源泉徴収されます。
(非課税法人である場合を除く)
CDを発行できるのは「預金取扱金融機関」であり、
都銀、長信銀、信託、地銀、第二地銀、信金、信組、労働金庫、商工中金、農林中金などです。
CDは、期限前解約、買取償還は行われず、
金利についてはインターバンク市場の金利や大口定期預金の金利などを基準に決めらています。
CD市場
CD市場は、
地方公共団体や企業なども参加することができる「オープン市場」の主要市場の一つであり、
1年以下の短期資金を融通し合う市場です。
CDの購入者は、地方公共団体、事業法人、金融機関、海外投資家などです。
ただし、CD市場は、
CP、国庫短期証券、債券現先などの市場が整備されるにつれて
相対的に地位が低下する傾向にあります。
(CDは、最終投資家向けの大口定期預金としての性格が強まっているのです。)
取引の種類としては、
新発CD売買、既発CD売切・買切、CD現先取引などがあります。