外国為替市場
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外国為替市場 (外国為替)?
外国為替市場の概要を見て行きましょう。
まずおさえておきたいのは、
外国為替市場は、債券や株式など他の金融市場に比べ圧倒的な取引量があり
流動性が極めて高い市場である、ということです。
「1日」の世界の取引高は、約4兆ドル。
世界のモノの貿易高は、「1年間」で約16兆ドルですので
外国為替取引の4日分で、モノの取引高1年分に匹敵するといことになります。
また、株式市場との比較でも
世界で最も流動性の高いニューヨーク株式市場の時価総額は約12兆ドルです。
外為取引の3日分ということですね。
ロンドン市場が最大
では、市場別に見て行きましょう。
外国為替取引は、世界の様々な市場(エリア)で行われています。
最大の市場はロンドン市場で、1日の取引高は1兆8000億ドル。
次いで取引高が多いのはニューヨーク市場(1日の取引高は9000億ドル)、
3位は東京市場(1日の取引高は3000億ドル)となっています。
ロンドン、ニューヨーク、東京が、外国為替3大市場とされています。
米ドルが中心
通貨別に見て行くと、
米ドルがらみの取引(ユーロ/ドル、ドル/円など)が全体の85%、
ユーロがらみの取引が39%、円がらみ19%、英ポンドがらみ13%、豪ドル8%
などとなっています。
通貨ペア別では
ユーロドルが28%、ドル円14%、ポンドドル9%で、この3つで全体の半分を超えます。
以下、米ドル豪ドル6%、米ドルカナダドル5%、米ドルスイスフラン4%・・・となっています。
外為市場は、米ドルを中心に取引されており、
米ドル以外の通貨ペアで最も多いのはユーロ円なのですがそのシェアは3%にすぎません。
外為市場は「24時間マーケット」
為替取引は「24時間マーケット」「眠らない市場」と言われています。
一日の始まりはニュージーランドのウェリントン市場、
オーストラリアのシドニー市場から。
そして東京市場が始まるとシドニー市場と取引が入り混じり、香港、シンガポール市場がつづきます。
さらに欧州のフランクフルト、パリ、ロンドン市場が開き、
1日の終わりがニューヨーク市場となります。
このように外国為替市場は24時間どこかで開いていて
為替取引はどこの市場でもできます。
たとえば日本の銀行がニューヨーク市場で取引することもありますし、
米国の銀行が東京市場で取引することもあります。
外為市場は、取引ルールや慣行が世界共通で開かれているのです。
ちなみに、東京市場、ニューヨーク市場・・・などと呼びますが
東京やニューヨークに特定の取引所があるわけではありません。
外国為替市場とは、コンピュータ端末や電話などで結ばれた「ネットワーク」を指し、
東京市場とは、東京を中心としたエリアでの取引ということになります。
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