流動性選好
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流動性選好 (金融・経済用語)
流動性選好とは、
「貨幣を選び、貨幣を保有しておこうとする欲求」のことをいいます。
貨幣の特徴は「流動性」です。
流動性とは、
必要なときに、いつでも、モノやサービスと交換することができるということです。
つまり、お金(貨幣)を手元に持っていれば、とりあえず安心という心理・判断がもたらす
行動のことを「流動性選好」といいます。
「流動性選好理論」はケインズの貨幣学説によって提唱されたものです。
金利が上がれば、流動性を選好するコストが高まり
(貨幣を手元に持っていても利子がつかないため)
金利が下がれば、流動性を選好するコストは下がるということになります。
よって利子率は、人々の流動性選好と貨幣供給量によって決まるということになります。
また、社会が不安定なとき、将来に対する不安感が高まって
人々を流動性選好へと向かわせます。
不安感から流動性選好が強まると市中に貨幣が出回らなくなり、デフレをもたらします。