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中古マンションの瑕疵担保保険が認可へ

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中古マンションに瑕疵担保保険 (2012年3月)

中古マンション1戸単位で欠陥を保障

住宅を購入した後で基礎・柱などに構造上の欠陥があった場合に補償する
瑕疵担保保険」。

これまで新築の戸建て、マンションが対象であった瑕疵担保保険で
あらたに中古マンション1戸単位で加入できる保険が登場することとなった。

住宅生活グループ系の日本住宅保証検査機構(JIO)が開発し、
国土交通省が認可する。

中古マンションの保険料は7~8万円程度。(耐震強度検査料などは除く)
欠陥が見つかった時の支払上限額は1000万円

保証期間は10年。
保険料は、中古マンションの「売主」が支払う

主な対象は築10~15年が想定されている。

転勤などで自宅マンションを転売する人にとっては、
瑕疵担保保険に入れば、値崩れを防ぐことが期待でき、
中古マンションを購入する人にとっては、万一の場合の備えがあることで
安心して購入に踏み切れる。

流通業者にとっては、中古マンションを販売しやすくなる。

国交省は、消費税の増税によって中古マンション市況が急激に冷え込むことを警戒しており、
中古マンション瑕疵担保保険が市場のテコ入れになると期待する。

新築向けの瑕疵担保保険を扱う他の4社も準備を急いでおり、
近く認可が続きそうだ。



瑕疵担保保険とは?

住宅の売主は、構造上の瑕疵について10年間担保責任を負うことが法律で明記されているが
耐震偽装事件のように売主が倒産するなどで責任を十分に果たすことができない場合
買主が一方的に不利益を被ることになる。

そこで瑕疵担保履行法が制定され
新築住宅を販売する場合、新築、マンションともに保険の加入が義務付けられ
引渡しから10年以内に瑕疵が見つかった場合、
保険金(または保証金)で修繕費などがカバーされる仕組みがつくられた。

保険は、売主が負担する、掛け捨てタイプ。

瑕疵(かし)とは、欠陥を意味する言葉で、
瑕疵担保保険においては、柱、基礎、雨水対策など住宅の骨格にあたる部分が対象。

これまでの瑕疵担保保険の運用実績は全国で300件を超えている。




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