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格付けニュース ~世界の格付け動向

世界の格付け動向(2013年7月)

ムーディーズ、シカゴ市の格付けを3段階「引き下げ」(7月18日)

ムーディーズは、米イリノイ州シカゴ市の一般財源債の格付けを、3段階下げ「A3」に指定しました。
(理由は、膨らむ年金債務、退職基金の赤字など。)

同日、デトロイト市が180億ドル(1兆8000億円)の負債を抱え、破産申請を行い、財政破綻しましたが
デトロイト市も、公務員の年金債務の膨張が破綻原因の一つでした。(⇒「デトロイト市の破綻と年金」

今後、シカゴ市だけでなく、
同様の問題を抱える多くの自治体の格付けが引き下げられる可能性があります。

ムーディーズ、米国債の見通し上げ(7月18日)

米格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7月18日、
トリプルA格を付与している「米国債」の格付け「見通し」を
「ネガティブ」から「安定的」に引き上げました。

2013年度の米国の財政赤字がGDO比で4%に低下する見込み(2012年度は7%の赤字)で
歳出の強制削減や、給与税の実質増税、景気回復による税収増などにより
「想定以上の財政改善」と評価しています。

フィッチ、フランス国債格付けを引き下げ(7月12日)

格付会社フィッチ・レーティングスは7月12日、
フランスの長期債務格付けを最上位の「トリプルA」から1段階引き下げ
「ダブルAプラス」にしたと発表しました。(見通しは「安定的」)

フランスの経済が弱く、政府の債務が増大する懸念が強まったことが理由とされています。
(財政見通しは「下ぶれ傾向にある」にある、としています。)

S&P、イタリア長期格付けを1段階下げ(7月9日)

米格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、7月9日、
イタリアの長期格付けを「BBBプラス」から「BBB」へ1段階引き下げました。
(見通しも「ネガティブ」(弱含み)としており、さらなる格下げの可能性があります。)

理由は、イタリアの経済成長見通しが1段と悪化していることにあります。
(3月時点での、2013年成長率見通し「マイナス1.4%」から「マイナス1.9%」に下方修正)

ラトビアの格付け、1段階「引き上げ」

フィッチ・レーティングスは7月9日、
2014年1月からのユーロ圏入りが決まったラトビアの格付けを「BBBプラス」に1段階引き上げました。
(同日、EU財務理事会が、ラトビアのユーロ導入を正式承認しました。)

フィッチは、「ユーロ導入に伴って、ラトビアが抱える多額の対外債務による信用リスクが低下する」
と指摘しています。

世界の格付け動向(2013年6月)

S&P、キプロス債を「選択的デフォルト」に引き下げ(2013年6月28日)

キプロス政府は6月27日、
キプロスの国債を長期国債と交換するという、実質的な償還延期方針を発表しました。

これを受け、6月28日、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は
キプロス国債の格付けを「選択的デフォルト」(部分的な債務不履行を意味する)
に引き下げた、と発表しました。
(格付け会社フィッチ・レーティングスも「デフォルト級」に引き下げました。)

S&Pは「対象となる債務の条件を実質的に変更するものだ」と指摘しました。

S&P、米国債を「安定的」に引き上げ(6月10日)

米格付会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)は6月10日、
米国債の長期格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」から「安定的」に引き上げると発表しました。

格付け自体は、最上位から2番目の「ダブルAプラス」に据え置き。

アメリカ経済の景気回復により、税収増からさ財政収支の改善につながっていることが理由です。

S&Pは「世界の主要な準備通貨としてのドルの地位は揺るがない」としています。

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