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ライボ

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ライボ(LIBOR)と不正問題 

ライボ(LIBOR)とは

ライボ(LIBOR)とは、国際的な金融市場である「ロンドン市場」での
銀行どうしの資金取引における平均貸出し金利のことをいいます。
ロンドン銀行間貸し出しレート

銀行はお互いに必要資金のやり取りを頻繁に行うわけですが
ロンドンの銀行間の資本市場で銀行が資金を借りるとき適用されるオファードレートを
ライボ(LIBOR)と呼んでいます。

同様に、東京での銀行間資金市場ではタイボ(TIBOR)、シンガポールではサイボ(SIBOR)、
香港ではハイボ(HIBOR)と呼ばれる平均貸出し金利があるわけですが、
これらが、各国の「国内の」短期金利の指標、として使われるのに対し、
ロンドン市場は資本間取引市場として世界最大であることから
ライボ(LIBOR)は「国際的な」短期金利の指標として使われることになります。

ライボ(LIBOR)は、銀行間の貸出金利の基準となるだけでなく、
金融派生商品(デリバティブ)の価格決定や資金決済の基準にもなるなど
非常に広範に使われる重要な指標(基準)であり、
ライボを基準として取引された取引残高は300兆ドル(3京円)を超えると言われるほど膨大です。

ライボはどう決まる?

ライボ(LIBOR)は、実際の取引レートの平均ではありません。

ライボがどのように決まるのか見て行きましょう。(これまでの方法)

ライボは、ドル、円などの10種類の通貨ごとに決められるのですが、
例えばドルLIBORの場合、ロンドン市場に参加する世界の主要18銀行が、
「自分の銀行が貸し出す場合の金利」を英国銀行協会(BBA)に提出します。

集められた18のレートのうち、「最も高いレート」と「最も低いレート」を除外して
残った16のレートの平均でライボを計算します。

つまり、市場の実勢金利ではなく、各銀行の報告する「想定金利」をもとに計算するということであり、
そのため、各銀行の思惑を「排除」するために、「最も高いレート」と「最も低いレート」を除外し、
残りの平均を出す、という計算方法になります。


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