ペッグ制
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ペッグ制 (金融用語)
自国通貨の価値を、他の主要通貨に連動させる通貨制度。
経済基盤の弱い途上国通貨が、内外の諸要因に過剰に反応して不安定化するリスクを抑えるため
ドルなどの安定的な通貨に為替レートを固定するもの。
想定枠を設定し、通貨当局が外国為替市場に適宜介入することでレート維持する。
ドルペッグ制が一般的。
「バスケット制」 ・・・複数の通貨の加重平均に連動させる
「バンド制」 ・・・一定の変動幅の中に自国通貨を連動させる
ただし、連動させている主要国の通貨自体が一定方向にぶれて行くと
ペッグ制をとる通貨もその影響を受けることになる。
1977年アジア通貨危機は、
ドル高の進行の影響によって
ドルペッグ制(通貨バスケット制)をとるアジア諸国の通貨が実質的に高騰し、
ヘッジファンドなどに狙い撃ちされることで海外からの資金が一斉に引き上げられ、発生した。
中国・人民元は、2005年5月から
ドルペッグ制から、通貨バスケット制に移行している。
現在、ドルペッグ制をとっている国・地域は、
中東産油国、香港ドルなど。
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