ユーロ圏経済
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EU設立とユーロ発足
欧州統合への道のり
ヨーロッパを戦場とし、甚大な犠牲をもたらした2度の世界大戦を経て、
欧州統合の機運が急速に高まりました。
1952年には「欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)」が設立され、
ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクが加盟。
1958年には、この6カ国により「EEC(欧州経済共同体)」、「欧州原子力共同体」が発足し、
1967年、この3共同体が実質的に統合して「EC(欧州共同体)」と称されるようになりました。
- ECには1973年にイギリス、アイルランド、デンマークが加盟し、
81年にギリシャ、86年にスペイン、ポルトガルが加盟、12カ国となりました。
一方、通貨統合の動きも1969年に経済通貨同盟(EMU)への段階的以降が合意され
1979年に欧州通貨制度(EMS)とバスケット通貨であるECU(エキュー)が発足します。
EUの設立 と「ユーロ」の誕生
1992年、オランダのマーストリヒトで欧州連合条約(マーストリヒト条約)が調印され
1993年11月、これまでのECの権限に、「安全保障」「司法協力」を加えた
EU「欧州連合」が設立されました。
(1995年に、オーストリア、フィンランド、スウェーデンが参加しEUは15カ国に)
そして1998年6月、欧州中央銀行(ECB)が業務を開始し、
1999年に欧州通貨同盟(EMU)が発足、単一通貨「ユーロ」が誕生しました。
- 2002年1月1日にユーロの現金流通開始。
- 2002年3月1日ドイツマルク、フランスフランなどの旧通貨との併用期間終了。
EUは、
2004年には10カ国が一気にに加盟して25カ国となり、
2007年にブルガリアとルーマニアの加盟で27国となりました。
ユーロは、
スロベニア(2007年参加)、
キプロス、マルタ(2008年参加)、
スロバキア(2009年参加)、
エストニア(2011年参加)で、17カ国となっている。
EU加盟・ ユーロ参加17カ国 | オーストリア、ベルギー、キプロス、エストニア、フィンランド、 フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ギリシャ、アイルランド、 オランダ、ポルトガル、ルクセンブルク、マルタ、スロバキア、スロベニア |
EU加盟・ ユーロ「非」参加10カ国 | イギリス、スウェーデン、デンマーク、ラトビア、リトアニア、ポーランド チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア |
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