ECB利下げ2013/5
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ECB、0.25%利下げへ
(2013年5月3日)
欧州中央銀行(ECB)は、政策金利を0.25%引き下げ、0.5%とすることを定例理事会で決定した。
ECBの金利引き下げは10か月ぶりであり、
ドラギ総裁は「金融緩和を必要な限り続ける」と表明した。(5月2日)
この発表を受けてユーロ円は、わずか1時間で1円80銭のユーロ高が進んだ。
通常の政策金利の引き下げは、通貨安をもたらすが
今回は、利下げにより景気の下支えが効くとの判断が市場の大勢となった。
欧州の経済低迷
ユーロ圏の3月の「失業率は12.1%」と過去最悪を記録。
スペインの失業率は26.7%、フランスは11.0%となっている。
ユーロ圏の4月の消費者物価指数のプラス幅は前月より0.5%低下(前年同月比では1.2%の上昇)して
3年2か月ぶりの低水準となっている。
また、欧州連合(EU)の欧州委員会は、
ユーロ圏の2013年の実質経済成長率見通しを「マイナス0.4%」と発表。(5月3日)
(前回2月に発表した見通しから下方修正)
EUの2013年・実質経済成長率見通し | |
---|---|
ユーロ圏 | ▲0.4% |
ドイツ | 0.4% |
フランス | ▲0.1% |
イタリア | ▲1.3% |
スペイン | ▲1.5% |
ギリシャ | ▲4.2% |
ユーロ圏の不動産価格も落ち込んでおり
2012年10~12月期は前期比0.5%の下落となっている。
フランス、スペインの財政赤字も悪化の見通しで
景気低迷⇒税収減により、財政債券の困難さは増している。
個人消費も、2月のユーロ圏小売売上高は前年同期比マイナス1.4%。
欧州経済低迷が長期化する見通しの中、ECBが金利引き下げに動いたわけだが
再び緩和路線に回帰したECBの姿勢は今後も継続される可能性が高い。
(2013年5月3日)
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