値動きを荒らす、超高速取引
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値動きを荒らす、超高速取引 HFT
(2013年2月)
2013年2月に入り東京株式市場における日経平均株価が
日中に200円前後上下する荒い値動きが目立っている。
これは海外ファンドを中心とする超高速取引(HFT)の拡大によると考えられている。
HFT(ハイ・フリークエンシー・トレーディング)とは
コンピューターを駆使した超高速取引をいい、
価格のゆがみをとらえて、あらかじめプログラミングした価格帯などに瞬時に反応し
1秒間に数千回という人間ではなし得ない高速売買を実行するもの。
HFTの取引対象は株式だけではなく、外国為替や各種先物取引など多岐にわたる。
円安が進み、株価が上昇し始めると
HFTにより、その注文に拍車をかけるような注文が短時間に入り、値動きを加速させる。
HFTが活用する発注装置を東京証券取引所のシステムに隣接させる「コロケーション」サービス経由の売買は
足元1日当たり1兆円に迫り、これは3カ月前の2倍強となった。
東証全体の売買に占めるシェアは4割前後に達する。
HFTを行う日本株式市場の参加者は15~20社程度とみられており
東京株式市場では、ヘッジファンドの取引も厚みを増している。
米国ではHFTが原因とされる株式急落が度々発生しており、
東京市場においても振れ幅の大きな展開が今後も続くと見られている。
(2013年2月14日)
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