韓国経済2013/5
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韓国経済の減速
(2013年5月15日)
《ポイント》
- 韓国経済の減速傾向が鮮明になってきた。
- 首都圏不動産価格の低下で「家計資産」が減少し、ウォン高が輸出にブレーキをかけている。
- これを受け、韓国銀行は5月9日、7カ月ぶりに利下げを行った。
韓国経済の減速傾向が鮮明になってきた。
まず、不動産市況の悪化。
2013年4月の住宅売買価格は首都圏で前年同月比0.13%低下。(19か月連続のマイナス)
韓国は家計資産の8割弱を不動産が占め、人口の4分の1が首都圏に集中しているため
首都圏不動産市場の低迷は景況感の悪化に直結する。
不動産市況が低迷を続け、個人消費に影響が出ている。
また、ウォン高が輸出にブレーキをかけている。
4月の輸出は、自動車、船舶など基幹産業が前年同月比マイナスとなった。
日本円がウォンに対して10%下落すると
韓国製造業の輸出額は2.4%減少する。(全国経済人連合会の調査)
韓国銀行、利下げ
韓国経済の低迷状況の中、韓国銀行は5月9日、7カ月ぶりに利下げを行った。(政策金利2.75%⇒2.5%)
韓国銀国の金総裁は
「欧州中央銀行やインド、オーストラリアの中央銀行が利下げに踏み切ったことを考慮した」としているが、
円安の影響を指摘する市場関係者の声も多く聞かれる。
また、韓国政府は過去3番目の規模(約1兆5000億円)となる補正予算をまとめた。
ただし、こうした経済対策が韓国経済を上向かせるとの見方をする市場関係者は少ない。
「日本型長期不況に入る可能性」を指摘する声も聞かれる。
(2013年5月15日)
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