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自賠責保険 引き上げ

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自賠責、保険料14%値上げへ 

金融庁は、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)の保険料を前年度比で平均14%値上げする。

実施は2013年4月からで、2年ぶりの引き上げとなる。

自賠責保険の収益悪化

自賠責保険審議会(金融庁長官の諮問機関)は
2012年度の自賠責保険の保険収支が1443億円の赤字になるとの見通しを示した。(1月9日)

累積赤字は2012年末には5128億年に達する見込みで
保険料を据え置くと2013年度も同程度の赤字となりさらに累積赤字が膨らむ。

実は、2008年には24%もの大幅な保険料値下げを実施した。

これは、自賠責の累積利益5400億円をドライバーに還元するためだったのだが、
その後、軽傷でも保険金を請求する人が増えた、などの事情もあり、赤字が想定以上に膨らみ、
自賠責の収支は08年以降大幅な赤字が続いている。

保険料大幅引き上げという金融庁の判断にはこうした事情が背景になる。

自動車離れを引き起こす?

14%の値上げとなった場合
2年契約の保険料は、自家用自動車で2万4,950円⇒2万8,400円と、約3500円上がり、
原動機付自転車では9420円⇒9870円と、1300円上がる。

主な車種別の自賠責保険料
(2年契約、沖縄・離島を除く)
-現行2013年4月以降
自家用自動車24,950円27,840円
トラック(2t超)93,170円94,300円
軽自動車21,970円26,370円
原動機付自転車9,420円98,70円

ドライバーが任意で加入する自動車保険(任意保険)も赤字が続いており、
損保各社は2011年以降、保険料を引き上げており、
2012年10月からは事故を起こすと大幅値上げとなる新しい制度を導入した。

自賠責保険が大幅値上げとなり自動車保険全体の保険料負担が増えることで
自動車離れが起るのでは?との懸念の声も上がっている。

(2013年月9日)



自賠責保険とは

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、
自動車や二輪車に乗る全ての人に加入が義務付けられており、
事故で重い障害が残った場合は最高4000万円死亡した場合は最高3000万円の保険金が支払われる。

1955年に法律で創設され、
保険料は全損保会社で一律

対象は、対人賠償に限られ
自分の傷害、自動車の修理代は対象外。

賠償限度額も一律に決まっている。

保険料については、利益も損失も出ないように定期的に値上げや値下げをする仕組みであり、
毎年、自賠責保険審議会で保険料水準を検討する。

国が再保険の形で実質的に運営していたが
2002年から民間保険会社に事業を一本化している。


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