米住宅統計
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アメリカ住宅関連統計
米国 S&Pケースシラー住宅価格指数
S&Pケースシラー住宅価格指数(2013年4月)
6月25日に発表された3月の20都市S&Pケースシラー住宅価格指数は、前年比12.1%上昇した。
また、同日、商務省が発表した5月の新築一戸建て住宅販売件数は47万6000戸と
前月比2.1%増で、市場予測の46万戸を上回った。
S&Pケースシラー住宅価格指数(2013年3月)
5月28日に発表された3月の20都市S&Pケースシラー住宅価格指数は、前年比10.9%高と
約7年ぶりの上昇率を記録した。
同指数がリーマンショック後の最低値をつけたのは2012年3月。
その後西部を中心に住宅価格が回復し始め、2012年月にはカリフォルニア州サンフランシスコなど
に海岸16都市で価格が上向いた。
2013年3月時点での住宅投資マネーは、割安感のある南部や中西部に向かい始めているようだ。
②《S&Pケースシラー住宅価格指数・2000年からの推移》
*各年1月の指数推移
米国の住宅着工数
③《住宅着工件数・2010年からの推移》
④《住宅着工件数・2006年からの推移》
米国・住宅着工数(2013年7月)
7月の米国・住宅着工件数は、39万4000戸(季節調整済みの年率換算)となり、
前月(改定値)比では13.4%減となった。
米国・住宅着工数(2013年6月)
6月の米国・住宅着工件数は、83万6000戸(季節調整済みの年率換算)となり、
前月比では9.9%減となった。 (前年同月比では10.4%増)
↓
改定値が発表され、6月の米国・住宅着工件数は、45万5000戸となり、
5月の速報値からマイナス50%という大幅減となった。
米国・住宅着工数(2013年5月)
5月の米国・住宅着工件数は、91万4000戸(季節調整済みの年率換算)となり、
市場予測平均の95万戸を下回ったが、2カ月ぶりの増加となった。
前月比では6.8%増、前年同月比では28.6%増となっている。
米国・住宅着工数(2013年4月)
4月の米住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で85万3千戸となり、前月比で16.5%減少した。
市場予測の97万戸を下回り、3カ月ぶりに減少した。
米国・住宅関連統計統計の見方
住宅価格や住宅着工数などの住宅関連統計は
米国の景気動向を読む上で重視されます。
住宅投資の活発化は、家具や家電製品の購入など大きな波及効果をもたらすからです。
米景気はこれまで
「金融緩和⇒金利低下⇒住宅着工拡大⇒景気の本格的な拡大」そして
「景気の過熱⇒金融引き締め⇒金利上昇⇒住宅着工減少⇒景気の後退」
という現象を見せてきました。
ただし、サブプライム問題、リーマンショックを経て
かつてのような住宅ローンを活用した過剰消費の傾向は影を潜め、
景気への波及効果はこれまでより小さくなっています。
S&Pケースシラー住宅価格指数
S&Pケースシラー住宅価格指数は、米国の住宅価格の水準を示す指数です。
2000年1月の100とした住宅価格指数であり、
主要10都市及び主要20都市についての数値が発表されています。
毎月月末(夏時間:日本時間午後10時、冬時間:日本時間午後11時)に
S&P社が前月分を発表します。
住宅価格は、住宅の需給を反映したものであるため
景気動向を見る上で重要視されます。
前年比の増減値が注目され、景気動向判断の指標とされます。
②は、2000年からの指数の推移をグラフ化したものですが
2006年をピークに減少を始め、サブプライム問題が発生した経緯がよくわかります。
FRBは、2012年9月に決定したQE3(量的緩和)によって住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入し、中央銀行による住宅価格の買い支えを行っているわけですが
この非伝統的金融政策よって住宅市場はようやく底を打ち、緩やかな上昇局面に入っています。
米国・住宅着工数
住宅着工件数は、その月に建設が開始された新設住宅戸数を示す統計です。
季節調整済みの年率換算したベースで発表されます。
通常は、民間保有分を集計したもので、公共住宅分を除いた数字となります。
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