生命保険の3タイプ
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生命保険の3タイプ
生命保険には多くの種類があり、
また、会社ごとに商品名がそれぞれ異なるため、わかりにくい、と考えられがちです。
けれども、生命保険は以下の3タイプに大別することができます。
まず、この分類から、自分に必要な保険は何かを考えてゆくと
選びやすくなります。
生命保険の3タイプ | ||
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死亡保障 | 《万一に備える》 被保険者が亡くなった時に保険金が支払われる、残された家族の生活を守るための保険。 | ・定期保険 ・逓減定期保険 ・終身保険 ・変額終身保険 ・低解約返戻金型終身保険 ・収入保障保険 |
医療保障 | 《病気やケガに備える》 治療や介護の費用をカバーするための保険。 病気・ケガで治療・入院したとき、所定の身体状態になった時に支払われる。 | ・医療保険 ・がん保険 ・介護保険 ・特定疾病保障保険 |
貯蓄型保険 | 《将来の資産形成》 保障機能に加えて、貯蓄性を重視した保険。 老後の生活資金や子どもの教育資金などを目的とする。 | ・養老保険 ・学資保険(こども保険) ・個人年金保険 ・変額個人年金保険 |
死亡保障
「死亡保障」は、生命保険の基本タイプであり、万一の場合に備える保険です。
例えば30歳の男性が50歳までに死亡する確率は2.8%です。
つまり、30歳で子供が生まれた場合に、
子供が成人するまでに父親が死亡する確率は、1/30 弱ということになります。
こうした万一のときに残された家族の生活を守るための保険が「死亡保障」ということであり、
扶養する家族が多い人ほど必要性が高い保険と言えます。
逆に言えば、扶養家族がいない場合
(または、他に働き手がいるなどで万一の場合でも困る要素が小さい場合)
は、必ずしも必要とはならない保険、ということになります。
「定期保険」「収入保障保険」「終身保険」の3タイプがあります。
(定期付終身保険という混合タイプもあります)
医療保障
最近注目されているのが「医療保障」です。
病気やケガなどによる入院・手術費用などに備える保険です。
医療保険は、米国で発達した保険ですが、
日本の場合は、「高額療養費制度」があり、一定額以上の医療費を支払った場合には
自己負担限度額を超えた部分については公的医療保険組合からの支給が受けられます。
ですから、医療保障はほんとうに必要か、その場合、保障額はどれだけ必要か、
などをきちんと把握したうえで加入する必要があります。
また、すべての病気やケガに対して保障されるわけではなく
支給期間等にも細かな規定がありますので、
詳細をよく確認して、自分に必要なものを見極めましょう。
「貯蓄型」保険
「貯蓄型」は、一定期間保険料を払い込むと「満期保険金」「年金」などの形で
お金が返ってくるタイプで
養老保険、個人年金保険、こども保険などがあります。
これらは保険期間中に亡くなった場合は保険金が支払われるという保障機能を持っていますが
保障性よりもむしろ貯蓄性に重点を置いた商品設計となっています。
「保障性と貯蓄性を兼ね備えた」保険といえば「お得」な感じを受けますが
当然保険料は極めて高いですし、
保険会社に資産運用を委ねることにメリットがあるのかどうか、考える必要があります。
特に現在の経済状況においては、
●積立金の「予定利率」が非常に低い ⇒ 運用利益率が低い
●受取額が決まっている ⇒ インフレによって受取額の実質価値が低下する可能性が高い
ためメリットは「全くありません」。
つまり、
「加入時には、低金利」+「加入後に、インフレになる可能性ある」という時期においては
最も不利な金融商品の一つになるわけです。
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