物価連動国債2013/6
金融危機 経済破綻 世界・日本 > ニュース > 国内ニュース > 物価連動国債、再発行
物価連動国債、10月に再発行
《ポイント》
- 物価連動国債が10月に再発行されます。
- ''今回は、「物価下落時でも元本保証される」仕組みの物価連動国債です。
- 物価が上がれば元本もふえる、物価が下がっても元本保証される、
という投資家にとても有利な国債です。 - 当面は機関投資家向けのみの販売ですが、今後、個人向けの発行も検討される見通し。
物価連動国債が10月に再発行されます。
物価連動国債は、インフレ率が上昇するとその分、元本もふえる仕組みの国債で、
2008年8月まで発行されていましたが、デフレで元本減のリスクがあったため買い手が減り
発行停止となっていました。
これまでの物価連動国債は、物価が上昇すれば元本が増え、物価が下降すると元本も減る仕組みだったが
今回検討されているのは、「物価が下落しても償還時の元本を保証する」というもの。
物価が下落した場合は、最終的な利子額のみ、物価に連動させて計算し、
物価が上昇した場合は従来通り、受取り元本が増える、という非常に買い手に有利な金融商品です。
(財務省の意図は、国債の消化を促し、国債市場を安定化させることにあると考えられます。)
連動する物価は、全国消費者物価指数(CPI)の生鮮食品を除く総合指数。
1回の入札で販売する規模は2000億~3000億円程度であり、
入札は隔月または四半期に一度という案が検討されています。
2003年~2008年までの累計発行額は9.9兆円で
直近は、2008年度に1.5兆円発行されました。
おそらく10月の発行後は非常に人気が出るでしょう。
インフレに強く、しかも元本保証される「国債」ですから。
個人で物価連動債に投資したい場合は、
「物価連動国債を組み込んだ投資信託」に投資することになります。
*物価連動国債の価格は、市場参加者の物価上昇率見通しで上下するため、
通常の国債と物価連動国債の利回りの差は「期待インフレ率」の指標として使われます。
(2013年6月11日)
関連ページ
・日銀と国債~破綻に向かう異次元緩和(6/10)
・日経平均1143円安 (2013/5/23)
・日銀総裁「長期金利抑制に尽力」 (2013/5/23)
・生保、外債投資へシフト (2013/4/10)
・円安値上げがはじまる (2013/2/27)
・経常赤字化と円安がもたらすもの (2/8)
・値動きを荒らす、超高速取引 (2/14)
・生損保は、株高でも株売却 (2013/2/15)
・公的年金運用、国債依存を見直し (2/25)
・生保・銀行、金利上昇対策を開始 (2/4)
・日銀に依存する国債発行 (1/31)
・日銀の金融緩和、100兆円超へ (2012/12/21)
☆国内金融News / ☆国際金融News
☆金融と金融商品top / ☆金融入門