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株式から撤退する投機マネー

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株式から撤退する投機マネー (2012年6月)

金融市場で株式などのリスク資産からの撤退の動きが世界規模で広がっている。

ニューヨーク証券取引所での1~5月の売買高は
前年度月比で2割減少。

株式売買高の減少は、
欧州市場はもちろん、ニューヨークから新興国市場にまで広がっている。

《2012年1~5月期の株式売買高の減少》

市場株式売買高の減少率
ギリシャ-57%
上海-34%
ムンバイ-31%
スペイン-30%
NY-17%

欧州債務危機の今後への懸念や、
中国など新興国経済の先行きへの悲観的見方の広がりなどから
世界の株式ファンドから資金流出が続いている状況だ。

特に新興国ファンドからはこのところ5週連続で資金流出が続いており
流動性不安のある新興国からマネーが逃げ出している形だ。

原因は世界経済の先行き不安にある。

堅調と見られていたドイツでも
6月の景気先行き指数はマイナス16.9%に悪化し、
米国の小売売上高も0.2%減少した。(5月期)

こうした中、ヘッジファンド株式の空売りを強めている。

NY証券取引所の5月末時点での「カラ売り残高」は142億ドル。
1ヶ月で9%も増加した。

マネーは、「リスクオフ」を進めている。

今マネーが向かっている先は日米の国債などだ。

「株式からの撤退」と「日米国債のバブル」。

これが次の危機の行く末を暗示している。

(2012年6月25日)


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