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日本国債が急騰

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日本国債に流入するマネー 

(2013年2月27日)

日本国債へのマネー流入が急増している。

10年債利回りは一時0.675%と、9年8カ月ぶりの水準に低下(価格は上昇)した。

要因は、

  • 金融緩和論者(リフレ論者)の黒田東彦氏、岩田規久男氏が日銀の正副総裁就任が濃厚になった。
    (日銀の国債買い入れが一層拡大するという見方)
  • イタリア総選挙の結果、長期混迷が避けられず、リスク回避姿勢が強まった。

など。

利回りは、
 5年物国債 ・・・0.116%
 20年物国債 ・・・1.695%
 30年物国債 ・・・1.874%
となっており、異常な低利。

日銀が2%の物価目標を掲げ、株価もそれに反応し上昇相場となっているにもかかわらず
金利が急低下(債券価格は上昇)している。

ある意味、これまでの金融の常識を覆す状況が発生しているのだが、
日銀の緩和政策によるもの、という評価だけでかたずけられ、事態は推移している。

この「ひずみ」が将来もたらすものについて、見据えておくべきだろう。

値動きが荒くなる円・株

一方、円は、2月25日のニューヨーク市場で1ドル=90円85銭と
1日で4円近い円高

急ピッチで進んできた円安が一転して円高に振れるという荒い展開が始まっている。

2月26日の日経平均の終値は前日比263円安。(1万1398円81銭)
(前日比の下げ幅としては今年2番目)

金融緩和の中で投機マネーの動きが活発となり
緩和による円安・株高が急ピッチ進む一方、経済の先行きを不安視させる要因に過剰に反応する展開だ。

イタリアでは、株が5%下落、10年物国債利回りが25日の4.5%⇒4.9%に上昇(価格下落)した。

(2013年2月27日)


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