経済危機/日本と世界

マレーシア2013/5

金融危機 経済破綻 世界・日本 > ニュース > 国際ニュース > マレーシア株が上昇

マレーシア株が上昇 

(2013年5月15日)


《ポイント》

  • マレーシアの株価指数が上昇基調に入っている。
  • 要因は、総選挙で与党が勝利し、政府系企業への支援が継続される見通しとなったため。
  • ただしマレーシアの財政赤字は拡大しており、財政が懸念材料となっている。

マレーシアの株価が上昇基調を続けている。

要因は、5がう5日に行われた連邦議会下院議員選挙で与党連合・国民戦線が勝利したこと。

クアラルンプール取引所に上場するマレーシア企業の多くは政府による出資を受けている。

選挙前は、野党連合優勢との情報が流れ、もし政権が変わることになれば
経営陣の入れ替えや、既存の事業計画の見直しなどが行われるという見方から
市場関係者は警戒を強めていた。

しかし、与党連合勝利を受け
代表的な株価指数であるクアラルンプール総合指数は総選挙翌日の5月6日に最高値を更新し、
その後も上昇基調を続けている。

今年1~3月は1600台であった株価指数は、5月22日時点で1800をうかががう勢い。

市場では与党政権の維持を受け、株価の安定は当面続くとの見方が強い。

ただし懸念材料もある。

一つは、与党が前回より議席を減らし、ナジブ首相の求心力の低下がささやかれていること。

与党内での権力抗争が強まれば、株式市場にも影響を及ぼすだろう。

もう一点は、与党勝利により、バラマキが加速することへの懸念だ。

マレーシアの財政赤字は、GDP比で5%前後に達しており、
これ以上のバラマキは財政再建に逆行する。

財政悪化進むことになれば、政府による企業支援の余地が狭まることになる。

マレーシア経済は、政府系企業に支えられているため
今後の財政運営・財政状況に注目が集まる。

マレーシア経済成長率 推移

マレーシア財政収支(対GDP)

(2013年5月23日)


関連ページ

国際金融ニュース一覧
金融と金融商品TOP

金融・住宅ローン・生命保険

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional