プジョー、赤字最大に
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プジョー、赤字最大に (2013年2月)
フランス自動車大手PSAプジョー・シトロエンが2月13日に発表した2012年決算は、
最終損益が50億ユーロの赤字。
最終赤字額はPSAとしては過去最大。
(2011年の最終損益は5億8800万ユーロの利益を計上していた。)
欧州債務危機による販売低迷と
自動車関連資産で40億ユーロの評価損を計上したことが響いた。
ただプジョー経営陣は、経営再建計画が実を結び始めていると強調。
2012年の製造関連コストの削減額は11億8000万ユーロ(15億9000万ドル)で、
目標の10億ドルを上回ったとし、
2013年には新たな削減額として9億ユーロを目指している。
同社は営業キャッシュフローの赤字を2012年の30億ユーロから半減するとの目標をあらためて表明し、
不動産の売却により年内に3億ユーロを調達する計画も明らかにした。
2012年の自動車部門の損失は前年同期の9200万ユーロから15億ユーロに拡大した。
工場閉鎖と政府の介入
PSAは、2012年7月にフランス国内の工場を閉鎖するとともに、8000人の人員削減を発表。
このリストラ策に対して仏裁判所が2013年1月に計画停止を勧告し、
PSAはリストラ計画の見直しをせざるを得ない状況に追い込まれている。
フランス政府も同計画に強硬に反対し、
PSAの金融子会社に政府保証をつける代わりに、政府関係者を経営陣に送り込むなど
同社への関与を強めている。
一向に改善しない業績と一連の経緯の中で
フランス政府がPSAに出資するのではないかとの観測が繰り返し報じられているが
PSA側も仏政府も今のところ否定している。
2013年の欧州の自動車需要については3─5%減少する見込みで、「しばらくは」低迷すると予想されている。
(2013年2月14日)
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