ブラジル、利上げ
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ブラジル、利上げ
(2013年4月18日)
ブラジル中央銀行は4月17日、政策金利を0.25%引き上げ、年7.5%にするとの発表をした。
ブラジルの景気は低迷しているが、食料品など生活必需品の物価が上昇しており
ブラジル中央銀行はインフレを抑えるために金融引き締めに動く。
代表的な消費者物価指数(IPCA)は、3月に前年同期比で6.59%上昇し、
ブラジル中銀の目標上限である6.5%を上回った。
政策金利引き上げは1年9か月ぶり(2011年7月以来)。
スタグフレーションの様相
ブラジルの2012年通年の経済成長率は0.9%増。
リーマンショックの影響でマイナス成長だった09年を除くと1999年以来の1%割れであり、
2011年の2.7%からさらに低下し、ブラジルの潜在成長率とされる4%を2年連続て下回った。
一方で、低成長下にありながら物価は上昇している。
今年1月の消費者物価指数は前年同月比で6.15%、2月も6.18%、
3月には6.59%上昇とさらに加速した。
生鮮野菜や食品の物価上昇は、家計の圧迫要因となっており、
レアル安でプラスチック樹脂、ナイロンといった基礎材料の価格が5~10%程度上がった。
ブラジルは、低成長下で物価の上昇が広がる「スタグフレーション状態」にあり、
中央銀行も難しい舵とりを強いられている。
(2013年4月18日)
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