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ブラジル、政策金利0.75%引き下げ

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ブラジル、政策金利0.75%引下げ(2012年3月)

ブラジル中央銀行は、政策金利(基準金利)を0.75%引き下げ、
年9.75%とすると発表(3月7日)、8日から実施する。

ブラジルは、昨年(2011年)9月から政策金利を4回にわたって0.5%ずつ引き下げてきた。

利下げは5回連続ということになり、下げ幅も0.75%に拡大。

ブラジル中央銀行は判断の背景についての声明を出していない。

ブラジル経済指標
(2011年、対前年比・成長率)
GDP2.7%増
個人消費4.1%増
固定資産投資4.7%増
鉱工業1.7%増
農業3.9%増

ただ、ブラジル財務相は7日の記者会見で
「先進国の金融緩和が新興国にバブルを引き起こす」とし、
金利差によりブラジルに資金が流入することで
ブラジル通貨・レアル高が引き起こされている現状を指摘。

ブラジル通貨・レアルが年明けから上昇基調に入っていることから、製造業の不振に拍車がかかることを懸念したための措置と考えられる。

(ブラジルの2011年GDPは、前年比2.7%増にとどまり、
 とくに製造業は10~12月期にマイナス2.5%となり、
 7~9月期に続いてのマイナスと、不振が際立っている。)

ブラジル政策金利の相次ぐ引き下げは、
景気刺激とレアル高対策の両面で行われた。

また、ブラジル・ルセフ大統領が
先進国の金融緩和を「通貨の津波」と呼んで批判を強めていることから
外国為替市場に新たな規制を実施するのでは、という観測も出ている。


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ブラジル政策金利の推移

ブラジル株価・ボベスパ指数の推移



ブラジル株価(ボベスパ指数)は、
金利引き下げなどにより、
昨年10月以降、上昇基調にある。




《ブラジル10~12月期の国内総生産》

ブラジル経済指標
2011年10~12月期・対前期比)
GDP0.3%増
個人消費1.1%増
固定資産投資0.2%増
農業0.9%増
鉱業1.8%増
製造業▲2.5%
商業0.7%増
金融1.4%増

( ▲ はマイナス)

(2012年3月8日)


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